頻脈

風邪の患者さんから 「昨日いつもよりも脈拍が多くてびっくりしたんですけどなぜですか?」 と質問がありました。

 


その方は昨日38.5°Cの発熱があり、脈拍は100回/分でした。

 

 

この方の平常の脈拍は80回/分です。

 

 

一般的に体温が上がると脈拍も10回/分くらい上がります。

 

 

さて、この方の平常の体温は何℃でしょうか?

 

 

36.5°Cです。

 


ということは、上がった体温は

 

 

38.5℃-36.5℃=2℃

 

 

です。

 

 

体温が2℃上がったので脈拍が20回/分上がったんですね。

 

 

つまり、この頻脈(脈拍が多いこと)の原因は発熱だったのです。 風邪をひいて熱が上がると、脈拍は多くなります。

 

 

ごく普通のことで、心配することはありません。

 

 

さて、脈拍が増える原因は他にもあります。

 

 

例えば、電車に乗り遅れそうになって走ったときドキドキした経験はありませんか?

 

 

このとき脈拍は一気に130回/分くらいまで増えています。

 

 

また、車の運転中、自分の車の真後ろでパトカーのランプが点滅していたら?

 

 

脈拍は150回/分くらいまで増えます(笑)

 

 

このように、脈拍は意外と簡単に上がるのです。

 

 

 

 

では、病的な脈拍はどのくらいでしょうか?

 

 

120回/分以上になると病的と言えます。

 

 

150回/分以上が24時間以上続くと心臓に負担がかかって心不全になってしまうので、入院して脈拍を減らす治療をする必要があります。

 

 

 

 

最後におさらいをしましょう。

 

 

病的なのは120回/分以上で、150回/分が持続すると危険です。

 

 

また、一時的に脈拍が120回/分以上になることは多々ありますが、一時的である限り問題はありません。

 

 

さて、今回質問してきた患者さんは100回/分でしたね。

 

 

もうわかりますね。

 

 

A.脈拍100回/分くらいであれば問題ありません。