飲酒と薬

 

『テレビで「お酒を飲んだら絶対に薬を飲んではいけません」って言ってたんですけど本当ですか?』

という質問を受けました。

 

 

 

僕はその番組を見ていないのでなんとも言えませんが、「絶対」という言葉は医療の世界では禁句です

 

 

 

その方の飲んでいる薬は

血圧の薬のアムロジンと、コレステロールを下げる薬のクレストールでした

 

 

 

薬には単体では問題ない薬でも、薬と薬の飲み合わせ、また薬と食品の食べ合わせによっては悪い影響が出る組み合わせがあります。
この影響を相互作用といいます。

では、血圧の薬のアムロジンは相互作用を起こすのでしょうか?

 

 

 

 

アムロジンはグレープフルーツと一緒に飲むと血圧が下がり過ぎとても危険です。

 

 

 

 

「だからグレープフルーツサワーとかと一緒に飲むのはやめた方がいい

ですよ」


と僕はその患者さんに言いました。

 

 

 

 

 コレステロールを下げるクレストールはどうでしょうか。

 

 

 

 

クレストールは飲酒しても相互作用が起こらず、問題はありません。

 

 

 

 

これは、クレストールを飲んでいても気にせずお酒を飲めるということです。

 

 

 

 

つまり、この患者さんはグレープフルーツサワー以外のお酒なら二つの薬を服用していても飲めることになります。

 

 

 

 

 

では一体どういう薬が飲酒と相互作用があるのでしょうか?

 

 

 

 

代表的なのは睡眠薬です。多くの睡眠薬は飲酒すると効き過ぎることがわかっています。

 

 

 

 

他にも鎮痛剤とか抗アレルギー薬とか降圧薬とか、多くの薬で飲酒と相互作用があります。

 

 

 

 

このように、薬によってお酒を飲んでよかったり、ダメだったりします。

 

 

 

 

一つ一つ薬の性格が違うのは人間と同じですね。

 

 

 

 

薬ごとの相互作用を注意して防がなくてはなりません。

 

 

 

テレビではみんなに注目してもらうために「飲酒をしたら薬は絶対に飲んではいけません」と言ったのかもしれませんね。

 

 

 

 

薬と飲酒の相性を知りたい時は添付文書(薬の説明書を読みましょう。

 

 

 

 

添付文書を読んでもまだ心配な時は担当医によく聞きましょう。