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そののどの痛みは本当にただの咽頭炎?

~その喉の痛みは本当にただの咽頭炎(喉の炎症)?~


風邪をひくと喉が痛くなりますね。とてもよくあることで、取り立てておかしいことではありません。溶連菌や他のウイルスでも喉が痛くなることがあります。

 また、喉が赤くならずに痛くなることもあります。

 

このようにさまざまなケースがあります。

  

~普通と違う経過を取る時は要注意!~

 

一般に喉の痛みが初日だけの場合は心配いりません。そのまま痛みが消えてしまうことが多いからです。

  

しかし、数日続く場合では溶連菌などの病気を考えなければなりません。その場合、喉の検査をして診断を確定させます。ここで、喉の前側が腫れてくると普通の経過ではなくなります。

  

首の左右にはリンパ節がたくさんありますが、喉の前のリンパ節が腫れることは滅多にありません。 

なぜ同じリンパ節なのに腫れないのでしょうか?

 

~喉の前には何があるの?~

 

喉の前には甲状腺というハート形の組織があります。そこで炎症が起きると喉が痛くなります。この痛みは風邪を引いた時のような痛みとなります。

  

実際、甲状腺が腫れていると気がつかずに咽頭炎(喉の炎症)と考えられてしまうこともあります。この前、「1週間前から喉がいたくてなかなか痛みが取れません」という患者さんが来ました。

診察してみると、甲状腺が腫れていて、炎症が起こっていることがわかりました。採血検査の結果、「亜急性甲状腺炎」(甲状腺炎のひとつ)とわかりました。

 咽頭炎のときは抗生物質を使いますが、甲状腺炎の場合はステロイドを使って治療します。

  

~亜急性甲状腺炎は治るまでに時間がかかります~

 

この病気は治るまでに時間がかかることがわかっていますが、どのくらい長く続くかは最初の段階では予想がつきません。痛みの状態と甲状腺の状態を確認しながら少しずつ薬を減らしていかなければなりません。長く根気のいる治療になる可能性が高いです。

 

このようにただの喉の痛みがすべて風邪とは限らないので、痛みが数日続く場合は病院に行きましょう。

 

稲毛区 小中台クリニック 

  院長  池田雄次