043-301-2177
ご予約18603-4570-3377
Access
診療案内 Medical
MENU
発熱外来二つの受診の方法【発熱外来】【当日オンライン診療】 発熱外来用の診察室には限りがあるため重症化リスクの高い方が優先になりますが、 なるべく多くの方を診療できるように二つの受診方法【発熱外来】【当日オンライン診療】を設定しました。 【当日オンライン診療】も検査(PCR、インフルエンザ、溶連菌など)が可能です。 対象者は以下の通りです。
発熱外来用の診察室には限りがあるため、重症化リスクの高い方が優先になりますが、 なるべく多くの方を診療できるように二つの受診の仕方【発熱外来】【電話診療】を設定しました。 【電話診療】も【発熱外来】同様、薬をお渡ししますし検査(PCR、インフルエンザ、溶連菌など)も可能です。 対象者は以下の通りです。
内科の症状
最近疲れやすかったり、階段を登るとやたら息切れしたりということはありませんか?もしかしたらそれは貧血の症状かもしれません。「最近ちょっと階段を上ると息が切れて仕方ないんです。」という患者さんからのお話がありました。2ヶ月くらい前から息切れがあり、ちょっと動くと動悸がして顔面蒼白になったと指摘されたことがあるそうです。また、以前から子宮筋腫を指摘されていて生理の出血はとても止まりにくいようです。これらの症状により鉄欠乏性貧血(鉄が足りないことによる貧血)の可能性が考えられました。採血をして調べると、Hb(ヘモグロビン=血色素量)が正常値より低く、本来なら輸血が必要なレベルであり、また同時に測った血清鉄の数値も正常値より非常に低い値でした。この結果から患者さんはやはり鉄欠乏性貧血であるとわかりました。 鉄欠乏性貧血って何?鉄欠乏性貧血は酸素を運搬する赤血球が減少してしまう病気です。鉄欠乏性貧血がひどくなると酸素が体に行き渡らなくなり、様々な症状が出てきます。症状で一番多いのは、「すぐに疲れてしまう」「動くとひどく息が切れる」の2つです。その次に症状の多い順でならべると「顔面が蒼白になった」「めまいがする」「食欲低下」「体重減少」「動悸」になります。ただし、心不全や、喘息や、COPDや他の疾患でも起きてしまう症状です。そのため鉄欠乏性貧血と確定させるためには採血が必要です。他にも、貧血を見分けるためのわかりやすいポイントがあります。瞼の裏側(眼瞼結膜)の色が白くなっていたら貧血です。鏡の前であっかんべーをすれば白くなっているかどうか簡単にチェックすることができます。ただし、白くないからといって貧血でないとは限りません。急激に貧血が進むと眼瞼結膜は真っ白になりますが、ゆっくりと進行する貧血の場合はあまり白くなりません。鉄欠乏性貧血の原因では何が原因で鉄欠乏性貧血になるのでしょうか。大きく①出血②鉄分の摂取不足の2つに分けられます。①出血女性で生理がある人は毎月貧血のリスクに晒されています。人間ドックの際の20歳代の女性の貧血の割合は12.9%と報告されています。貧血は女性にはそう珍しいことではありません。また、30代40代になると子宮筋腫や子宮内膜症で生理の際の出血が止まりにくくなり、貧血が大いに進むことがあります。男性の出血の原因で多いのは胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がん、大腸がん、などです。出血は少しずつでもだんだんと貧血が進みます。胃潰瘍などで一気に出血すると血圧が維持できなくなり倒れてしまいます。もちろん女性もこれらの病気になりますから、女性の場合は何が原因かを突き止める際に注意が必要になります。また、性別に関わらず、大怪我などで大出血している時は当然貧血になります。②鉄分の摂取不足鉄欠乏性貧血の原因となる物質は鉄分です。偏食になったり、食べる量が少なくなると鉄分が不足してきます。そのため、主に高齢者やダイエットをしている若い女性に頻繁に起きます。鉄分が不足してくると赤血球が作れなくなるため、赤血球が少なくなります。赤血球が減ると貧血を起こします。貧血の検査貧血の検査で重要なHb(ヘモグロビン)、鉄、フェリチンの正常値は以下のようになっています。この正常値より検査の値が小さい場合が貧血となります。
ヘモグロビンは酸素とくっついて酸素を運ぶので、ヘモグロビンが少なくなると全身に酸素がいかなくなり貧血になります。また、鉄からヘモグロビンが作られるので鉄分が少なくなると少しずつ貧血になります。体の中に貯蔵されている鉄の量を表しているのがフェリチンです。正常値は上記の通り男性は39.4.〜340ng/mlで 女性は3.6〜114ng/mlですが、鉄欠乏性貧血の診断基準は12ng/ml未満です。フェリチン(貯蔵鉄)は体における鉄の貯金みたいなものです。出来るだけ多くの鉄が貯蔵されるまで治療を続けます。フェリチン25ng/ml以上になったらある程度鉄が貯蓄されたと判断できます。ここまできたら一旦治療を中止して、その数ヶ月後にまた貧血に戻っていないか採血をして確認をします。治療薬について現在医療機関で処方されている一般的な薬を以下に示します。それほど薬物によって差はないようですが、副作用がちょっと違います。
代表的サプリメントの含有鉄量を以下に示します。鉄分含有量が医薬品の10分の1の量です。かなり少ないので効果のほども10分の1くらいでしょう。これでは全然足りません。
副作用は、サプリの1日量はとても少ないのでほとんどないと思われます。※サプリは1日の摂取量目安を守って服用してください。では食品ではどうでしょう。鉄分含有量の多いものを選んで下に提示しました。治療用の薬の鉄分含有量に比べるとかなり少なくなります。
例えば、牛ヒレ肉で100mgの鉄分を摂ろうとしたら、、、80g×100/2=4000g=4kg!!毎日摂取しようとしたら・・・。なんとなく体調が悪いことがわかっていてもそれなりに生活できているからといって、ついその症状を軽く見てしまうこともあると思います。しかし、貧血を放置して悪化した場合、ひどくなると心不全や狭心症の発作を起こす危険性があります。ひどくなってからでは遅いのです。貧血は悪化するのを事前に防ぐことが重要です。疲れやすい、動くとすぐに息切れがしてしまうなどの貧血のような症状が出たら、医療機関で検査を受けてください。そして、必要であれば医療機関でそのまま治療することをオススメします。関連ブログ:氷を年中食べたいのは貧血のサインかも?!~鉄欠乏性貧血~
カテゴリー