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発熱外来二つの受診の方法【発熱外来】【当日オンライン診療】
発熱外来用の診察室には限りがあるため重症化リスクの高い方が優先になりますが、
なるべく多くの方を診療できるように二つの受診方法【発熱外来】【当日オンライン診療】を設定しました。
【当日オンライン診療】も検査(PCR、インフルエンザ、溶連菌など)が可能です。
対象者は以下の通りです。
発熱外来用の診察室には限りがあるため、重症化リスクの高い方が優先になりますが、
なるべく多くの方を診療できるように二つの受診の仕方【発熱外来】【電話診療】を設定しました。
【電話診療】も【発熱外来】同様、薬をお渡ししますし検査(PCR、インフルエンザ、溶連菌など)も可能です。
対象者は以下の通りです。
巻爪・陥入爪について
「足の爪が腫れ上がって痛い」と来院される方がいます。
多くの方は最初のうちはなんとか痛みに耐えていたけれど、どんどん腫れ上がって不安になり来院されます。
この疾患を爪囲炎(そういえん)もしくは陥入爪(かんにゅうそう)と言います。では、爪囲炎はどうして起こるのでしょうか。
爪囲炎の起こり方
主に爪溝(そうこう)(爪を取り除いたときに爪があった部位の両側と根本にある溝)が深い時に起こります。
①爪を切りすぎる:爪溝は爪が巻き爪になると深くなってきます。
爪溝が深いと爪を切るのが難しくなります。
それでもなんとかして爪を切っているうちに切りすぎてしまうことがあります。
②爪の棘(とげ)が食い込む:爪を切りすぎた時に爪の角の部分に爪の棘を残してしまったり、爪がギザギザなままになることがあります。
その棘の部分やギザギザになった部分が爪溝(そうこう)の中で皮膚に食い込んでしまうのです。
その爪はゆびを動かしたり、歩くことによってさらに深い傷を爪溝の中の皮膚につけてしまいます。
③感染などの炎症が起きる;傷ついた皮膚から細菌が入り込みます。
そうすると皮膚の下の炎症が始まります。
④肉芽(にくげ)が出現する:炎症が起こると皮下の組織が腫れ上がってきます。
腫れ上がった組織は膨らむのですが、爪の下は爪からの強い力で押さえ込まれていますので爪の傍から外にかけて膨らみます。
これが肉芽です。肉芽は、傷ついて炎症を起こした皮膚若しくは皮下組織です。
肉芽の原因は細菌感染であることが多く、細菌感染が治れば治ることがあります。
予防方法
爪囲炎の予防方法としては、爪を切り過ぎない、深爪をしないということが重要です。
抗生物質による爪囲炎(陥入爪)の治療
細菌感染が主体の場合は、抗生物質を飲むことで改善することがあります。
ただし、抗生物質には複数種類があり、皮膚に入り込んだ細菌に合わない抗生物質を服用している場合は、効果がありません。
最初に使った抗生物質で3日以上経過しても治らないときは、速やかに別のタイプの抗生物質に変更しなければなりません。
抗生物質を変更しても改善しない場合は、爪が目に見えないような深い場所で皮膚に突き刺さっている可能性があります。
その場合は、皮膚に突き刺さった爪を皮膚に当たらないように処置することで改善します。
爪の処置
皮膚に突き刺さった爪を皮膚に当たらないように処置する方法は、爪が皮膚に刺さっている程度によって変わります。
方法①〜皮膚に爪がしっかりと突き刺さっている場合〜
爪が周囲の皮膚に当たらないように爪を切ります。
周辺の皮膚が盛り上がって、爪が皮膚の奥の方に埋まっているので、普通の爪切りではそこに入り込めません。
爪切り用のニッパを使うこともありますが、ニッパは刃が厚く微妙なカーブがかかっているので、同じく狭い爪溝の間を進んでいくことができません。
また、奥深くの爪まで切ることも困難です。
この場合は、刃のまっすぐなハサミが一番使いやすいです。
爪囲炎の多くは足の親ゆびに起こるので、とても爪の厚みがあります。
刃のまっすぐなハサミの中でも、直線的で爪の強度に負けない外科手術用のハサミが必要です。
炎症を起こしている部位で爪を切るので、切っている時にどうしても爪が動いて傷口に当たってしまいます。
痛みに弱い方の場合は、局所麻酔を打ちます。
特に若い男性は痛みに弱い方が多く倒れてしまうこともあるので、局所麻酔を打つことがしばしばあります。
爪を取り除く時に若干出血しますが、爪が傷口に当たらなくなると痛みはかなり軽減します。
方法②〜皮膚に爪が軽く突き刺さって赤く腫れている場合〜
爪を切るのではなく、コットンパックを使用します。
綿を小さくちぎって爪とそのぶつかっていた皮膚の間にクッションとして入れます。
綿は膿を吸収しつつ傷が悪化するのを防いでくれる一方、放置していると膿が排出するのを塞いでしまうので、毎日交換が必要です。
(以前に3日ほどコットンパックを入れっぱなしにした方が、次に来院された時に綿を取り除くと中から膿がドロドロと出てきたことがありました。)
爪と皮膚を綿で上手に隔てられると、皮膚に出来た傷が治ってきます。
腫れが改善してこないときは、コットンパックの位置がずれていないかを考えます。
痛みがあるので自分ではなかなか奥まで綿を押し込むことができないのは確かです。
しかし、奥まで押し込まなければ治りません。
自分で入れられないときは、ご家族の方に容赦なく奥まで押し込んでもらってください。
コットンパックはジュクジュクしていた傷が乾燥してくるまで続けましょう。
肉芽(にくげ)がかさかさになり、真っ黒になってポロッと取れたら治療は上手くいっています。
残りのジュクジュクした肉芽が完全に乾燥するまでコットンパックを続けましょう。
まとめ
爪囲炎(そういえん)は爪の溝が深いときに爪を切りすぎると起こります。
治療法は、抗生物質で治る場合から処置が必要な場合まで様々です。
爪の周りが赤くなったり、膿が出てきたり、深爪になったあと爪を伸ばしてるとき爪が痛くなるようでしたら、医療機関を受診してください。
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