Fever outpatient発熱外来

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温シップ 

整形外科の症状

「肩こりがひどくて肩を温めたいのですが、温シップはホッカイロの代わりになりますか?」という質問をいただきました。
温シップは消炎効果のあるサリチル酸メチルとトウガラシエキスの合剤です。
唐辛子をかけてものを食べると体が熱くなり汗をかく人もいますね。
それと同じことを利用しているのです。
ホッカイロは熱で体を温めるのですが、温湿布は唐辛子エキスで体を温めるのです。
同じことを別のやり方でやっているということになります。
打撲、捻挫などの初期にはアイシングと言って冷やすことが大切です。
冷やすことによって患部が腫れ上がるのを防ぐのです。
これが、打撲に最初から温湿布を使ってははいけない理由です。
でも2、3日経つと患部を冷やしても効果がなくなります。
むしろ温めた方が気持ち良いときがあります。温湿布の出番です。

ほんとうに温度が上がるのかどうか検証した研究がありました。
使い捨てカイロの温度は42度~45度が最高温度でした。
それに対して温湿布は湿布を貼った背中の温度を測る研究では、貼る前(34度)→貼った後(35度)に上昇しました。
直接比較ではありませんが、体の温度を上げる作用についてはカイロの方が上回っているとおもいます。